【公共料金の手続き】
お引っ越しの前には、電気・ガス・水道・電話・新聞などの公共機関や取扱店へ移転(休止)の連絡をしなければなりません。そしてこれらの連絡を怠ると、思い掛けないトラブルに発展することもあり得ます。
これは、実際に分譲賃貸で起きたトラブルです。
分譲マンションにお住まいのオーナーが、分譲賃貸としてそれまで自ら住んでいたお部屋を貸すために引っ越しをし、
その際に水道局へ移転の連絡を忘れてしまいました。オーナーの引っ越し後間もなくして、賃貸の入居者が引っ越してきました。
数ヵ月後、「もしかしたら賃貸の入居者が支払わなければならない水道料金を支払っているかもしれない。」という連絡がオーナーから入り、状況を調査したところ、
やはり賃貸の入居者が使用した分の水道料金をオーナーが数ヶ月間支払っていました。
入居者にも事情を聞くと、引っ越し当初、部屋の水道の蛇口を捻ると普通に水が使えたため、特に水道局への使用開始の連絡はしなかったと言います。
しかしオーナーの名義の水道料金明細書は、毎月マンションの郵便受けに入っていたはずですので、
恐らく賃貸の入居者はこの事実を理解した上で、黙認していたのでしょう。
結局、水道料金は、ある程度遡って概算で計算し、入居者にお支払していただきました。
オーナーの引っ越しの際に、オーナーが移転の手続きをしていれば、その後賃貸の入居者が使用開始の手続きを怠ったとしても、
毎月の水道メーターの検診によって、もっと早い段階で解決していたトラブルでしょう。